パリ近郊のカントリーライフ

マラケシュ旅行記その1 到着編

今回は同い年の女友達と二人で☆十路記念旅行に行ってきました。
デスティナションはアフリカ大陸の北、モロッコのマラケシュです。
皆さんはモロッコと聞いて何を思い浮かべますか?
私はデートリッヒとクーパーの往年の名画『モロッコ』とか、カルーセル麻紀さんかなー。(年バレ)
最近はモロッコ料理や雑貨の店が続々と日本にも開店しているし、今はタジン鍋が大人気ですね。
実は1956年まではフランスの保護領だったこともあって、フランスとはとても縁の深い国。
フランスにはモロッコ人の移民も多く、レストランももちろんたくさんあり、モロッコには居住するフランス人も多く、また観光客が1年中押し寄せます。

さて、出発の日のパリは5度、3時間弱のフライトで到着したマラケシュは20度!パラダイス~やん!
夕暮れの空港で飛行機のタラップを文字通り降り立つと、温かい空気に肌の緊張が緩むのが感じられます。

今回モロッコに行くに際して、以前マラケシュに1年ほど住んだ友人に『モロッコに行くなら絶対リヤドに泊まらなきゃ!』とアドバイスされました。
リヤド、リヤド・・・って何 ??? レベルの私達でしたが、もともとリヤドとはアラビア語で中庭のある家という意味だそう。
モロッコの旧市街の古い建物を改装してホテルにしたもので、特にこの数年ヨーロッパ人が買い取って豪華なプチホテル風に改造したものをそう呼ぶのだそうです。
このところ趣向をこらしたお洒落なリヤドがモロッコには続々と出来ており、日本からもたくさん観光客が訪れるようになっているとか。
友人が勧めてくれたのはその中でも特にセンス抜群の誉れ高いお洒落リヤドでした。
インターネットで探してみたところ部屋数が少なく、4部屋しかないためすでに満室の日も出始めており、反対にリヤドが空いている日から逆算して旅行の日取りを決めました。

予約したリヤドはマラケシュのメディナ(旧市街)の中にあり、タクシーで乗り付けられるようなところではないらしく、予約時に到着場所からのお迎えが込みになっていました。
ネットで予約した時にはどんな感じなのかあまりわかっていなかったのですが、実際に行ってみてよくわかりました。
とても自力で荷物を持ってたどり着けるような場所ではありませんでしたよ。

ともあれ初のアフリカ大陸、恐る恐るイミグレーションを抜けて見ると、ちゃんとお迎えのお兄ちゃんが来てくれていました。
お兄ちゃんの車で空港から市内へ、といっても車で10分ほどの距離なのであっという間です。
メディナは外壁に囲まれた旧市街で、路は細く曲がりくねった上に車、バイク、馬車、ロバがうようよ。
旅の疲れもあってちょっとぼーっとしている私達にはびっくりするような猛スピードで車もバイクも行き交っています。
バイクの人はヘルメットなんかしてないし、こんなとこ車が通っていいの?と思うような細い路もばんばんスピード出して突っ込むしで目が回りそうです。
突然車が歩道に乗り上げて止まったかと思うと、『迎えの人が来るからちょっと待って』とお兄ちゃんは車から出てしまいました。
迎えの人ってお兄ちゃんじゃないの??? 不安な気持ちで待つことしばし、リヤカーのような手押し車を持ったおじさんが雑踏の中から現れました。
『じゃあ降りて、この人についてってね』と交通量の多い辻に荷物とともに降ろされた私達。
温厚そうなおじさんについて行くしかありません。



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この写真は帰りに撮ったもので明るいのですが、着いた日はもう薄暗いのを通り越して夜だったので暗くて、おっかなびっくり見ず知らずのおじさんについて行ったのでした。
車を降りた通りから一本細い路に入ると、そこはすでに人とバイクが通るメディナの迷宮の真っ只中。
民家や店の灯りもぼんやりと薄明るい程度で、地元の人が行き交う路には観光客などまったく見かけません。
でもなんとなく懐かしい感じ・・・私が子供のころの昭和の日本ってこんな明るさだったのですよね。
目が慣れてくると夕食の買い物なのか野菜を買うおばさんや子供の姿もあって、それほど怖いエリアではないとだんだん解ってきました。
しかし路は本当に狭くて、おじさんを見失ったら大変と必死で付いていきました。
おじさんも後ろを振り返りつつ、私達が迷子にならないように気をつけて歩きながら『ほらね、あの路から2本目を曲がるんだよ、ここに目印あるから』と声を掛けてくれます。
角を曲がって、また曲がって、突然何の看板もない小さなドアの前で止まったおじさん。
『ホラホラここだよ、ここに番地が書いてあるからね』と鍵を取り出すと、ドアを開けて中に招き入れてくれました。
ドアをくぐって、狭い玄関を入って、人がひとりが歩ける細い廊下をほんの10歩も歩くと、広い中庭の吹き抜けに出ました。
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外の喧騒が嘘の様な静かな中庭には椰子の木とバナナの木がそびえていました。
ひゃーーーー、すごーーーい、広ーーーーい・・・。
思わず見上げて声が出た贅沢な空間、お外とはまるで違う世界です。
水が流れる噴水を中心としたリヤドの中庭は天国を表わしているそうですが、納得の別世界感。
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『リヤドへようこそ。どうぞ座ってください』
かわいいお姉さんがなにやら薬缶のようなものを持って現れました。
まだ半分上を見上げて口を開けっ放しの私達を座らせると、薬缶からオレンジの花の香りの水で手をすすいでくれました。
『モロッコではこうしてお迎えするのが伝統なんですよ』
手をすすいでもらうだけで、ほっとして疲れが取れるような気がしました。
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まだきょろきょろしている私達に今度はモロッコの定番のミントティでおもてなし。
甘い甘いミントティが旅の疲れを癒してくれます。
ついに来たねーと思わずにっこりして顔を見合わせた私達でした。
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by xthneh5d | 2010-12-02 20:43 | あちこち旅行記 | Trackback | Comments(8)
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Commented by Mrs.W at 2010-12-03 07:48 x
ゴシゴシ(-_\)(/_-)三( ゜Д゜) ス、スゲー!
こんな非日常的な場所があるんだ?
まるで<おとぎの国>に迷い込んだようだね。
・・・( ̄  ̄;) うーん 語学ができる。っていいね。
Commented by gabbyna at 2010-12-05 05:38
モロッコ、そう、デートリッヒですよね。。(年バレ・・)
怪しくて不思議なイメージのアラブの世界が垣間見えますね。
フランス語が通じるのでいいですね。
写真、期待しています。
Commented by lacasamia3 at 2010-12-07 00:28
うわ~!こんな旅、してみたいです~。旅行というと最近、イタリア国内旅行ばかりなので(笑)。続き、楽しみです。
Commented by Madame M.M at 2010-12-08 12:33 x
やはり モロッコでしたか
日本の雑誌にはお洒落なフランスの方々に今人気中とか
私も12月末には初めての大陸へ
でも言葉の壁に どうしましょう状態です
...Mrs.Wさんの語学ができる。っていいね... 私も同感で~す
Commented by xthneh5d at 2010-12-12 07:28
Mrs.W さん、こんにちは。
非日常の世界を満喫してまいりました。
特に子供抜きというのがすでに非日常感150パーセントでした。
大人だけの旅行というのがこんなに楽なものかと思いました。
これからもちょくちょく逃亡したいと思っております。
フランス語が通じる国ってやはり楽です。
といってもどこに行っても語学は度胸 ! ですので、かなり鍛えられております。
Commented by xthneh5d at 2010-12-12 07:30
gabbynaさん、こんにちは。
今回は砂漠地帯には行かず、マラケシュの町の中ばかりでしたが、それでも異国情緒満載でした。
人から仏語は想像するほど通じないよと脅かされていましたが、市内はどこも仏語で問題なしでした。
Commented by xthneh5d at 2010-12-12 07:34
chihoさん、こんにちは。
イタリア国内も南と北ではかなり違いますよね。
上の方はスイスっぽいし、下のほうはアフリカが海を挟んですぐだし、クスクスなどの食文化も入り込んでいるものがありますね。
モロッコはアフリカとはいっても地中海沿岸の国なので、馴染みがあり入門者には行きやすい場所でした。
それでも十分エキゾチックでしたが。
Commented by xthneh5d at 2010-12-12 07:37
Madame M.Mさん、こんにちは。
フランス人にはバカンスのデスティネーションとしてとても人気がありますが、近年はインテリアや雑貨、服飾などを目的に旅行する人が増えています。
日本でもモロッコ雑貨は人気上昇中ですね。
新しい大陸へご旅行ですか?
語学は度胸です!(キッパリ)
日本語でもどんどん話しかけると、結構通じますよ。
がんばってくださいね。