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パリ近郊のカントリーライフ

ユーロミリオン

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庶民のささやかな夢といえば、日本でもヨーロッパでも同じ。
それは・・・宝くじ。
こすってその場で結果がわかるスクラッチ式のものと、自分で好きな番号を選びカフェなどでお金を払って登録するタイプのくじが人気です。
日本では夏休みや年末のジャンボが盛んですが、こちらは週2回の抽選。
毎週買っている人も多く、フランス人がくじに使うお金はかなりの額にのぼると思いますが、最近特に人気なのはこのユーロミリオン。
ヨーロッパ主要国共通のユーロミリオンはなんといっても賞金が大きいのが魅力です。

当選者が出なければ、翌週に持ち越されるのでどんどん金額が上がります。
今週は当選額75ミリオンユーロということは107億円!!!
会社の同僚たちといっしょに一人300円あまり出し合って、夢を買っています。
107億円を8人で分けたら、13億円ちょっと。
当たったらみんなで会社を辞めて、直行便をチャーターして日本に帰ろうとか、パリと日本にアパートを買うとか、夢は広がります。
13億円あったら何ができるのかなあ???
金額が想像の範囲を超えてしまうと、ちんぷんかんぷんな私。
「自家用ジェットとか買えるかな?」
「買えても維持費がもたないんじゃない」
等など、よーく考えるとお間抜けな会話が続きます。

当選する確立はもちろん限りなくゼロに近いのですが、買わなきゃ当たらない。
今年になって一度フランスで2人ポルトガルで1人当選者が出たことがあったのですが、フランスの当選者の一人はテレビに出ていました。
まだ若い30そこそこの会社員。
当選後の月曜日会社をすぐ辞めるので、送別会のシャンパンを飲んでいるところが写っていました。

「でも、馬鹿よね。テレビに思いっきり顔出ちゃってさ。
きっと友達とか親戚とか知り合いとかが群がってくるのよ。」
「そうよねー、私だったらぜったい誰にも言わない。」
「私もぜったい言わないわ。」
「同棲してる彼女も写ってたけど、あれはきっと別れるわね。」
「でも別れる前に旅行に行ったり、いろいろ買ってもらえるんじゃない?」
「で、そのうちに彼女の家族とかが出てくんのよ。お金に困ってるとか、何か買って欲しいとかさ。」
「その辺で別れ話になるわよね。」
「やっぱりお金がからむと駄目よね。」
「私は親戚なんかにはぜったい言わずにおいて、とりあえず旅行に行って、家買って。」
「そんな派手にしたらすぐ親戚にばれるわよ。」
「大丈夫よ、引っ越しちゃうから。」
お馬鹿な会話は抽選日まで続きます。
by xthneh5d | 2006-03-31 10:56 | こんなもの