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パリ近郊のカントリーライフ

ガレットデロワ2007 その1

いよいよ1年にこの時期にしか食べられないガレットデロワの季節がやってきました。
フランスではキリスト教の公現祭(エピファニー)に食べる伝統的なお菓子です。
公現祭とはキリストの誕生を祝うために旅した東方の三賢者がようやくキリストのところに到着した日をお祝いするもの。
一般的には1月の第一日曜日に祝います。(厳密に言うと1月6日らしいのですが)
フランスでは新年が明けるとお菓子屋さんもパン屋さんもガレットを山積みにして売り出します。
年々商業化の波に洗われて、気の早いスーパーでは12月はじめから、パン屋さんでもクリスマス前に売り出すところも・・・。
パイ生地に甘いアーモンドクリームのフィリングが入ったガレットには、フェーブと呼ばれる焼き物が1個だけ入っています。
もともとはアーモンドやソラマメ(フランス語ではフェーブ)が入っていて、当たった人は紙の王冠をかぶって王様もしくは女王様になり、同席者の中から王様もしくは女王様を選ぶのがこの日のお楽しみ。
フェーブを引き当てた人は1年間幸せにすごせると言う言い伝えがあるのです。

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というわけで、1月いっぱいはガレットが町中のパン屋さんにあふれます。
中に入っているフェーブも子供はもちろん、大人でもコレクターがいるほどの人気です。
ところで、私はフランスのお菓子の中でこのガレットが一番好きなんです。
サクサクのパイの間のふんわり甘い(甘すぎない!)アーモンドクリーム・・・、この時期しか食べられないこともあって、1月はガレット食べまくりです!
ダイエットは来月からということにしておいて、待ちに待った2007年ガレット第一弾は田舎パンの名店ポワラーヌから。
去年ここのガレットを食べ損なったので、今年はここを一番にと決めていました。

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お店の人に聞いたらポワラーヌのガレットはアーモンドではなく、ノワゼット(はしばみ)のクリームを使っているとのこと。
一瞬『私の好きなアーモンドじゃないなんて・・・』とためらったのですが、やっぱりお買い上げ。
家に帰って味わってみると、甘さがギリギリまで抑えられた上品なおいしさです。
うーん、さすがポワラーヌ。
おいしゅうございました。

さてお楽しみのフェーブですが、子供のいる家庭ではいかに子供のお皿に入れるかで親は苦心するようですが、我が家はインチキ無しの真剣勝負!
なんと私が引き当ててしまいました。(まったく子供相手にねえ?)


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お楽しみのフェーブはなんと王冠にも使われている樫の木の葉っぱをモチーフにした指輪型。
私の薬指にぴったりサイズでした。
お菓子の国の女王様は大変ご満悦でした。

これから1月末まで何個食べられるかなあ?
お昼ごはんを抜いてでもガレットを食べまくるシーズンのスタートです。
by xthneh5d | 2007-01-08 07:36 | 季節の便り