パリ近郊のカントリーライフ

アンリ・カルティエ・ブレッソン

めまぐるしく変わる秋の空。
朝家を出る時には満天の星だったのが、パリの駅に着くと冷たい小雨が降っていたり。
この日はめずらしくすっきりしない曇り空が夕方仕事を終える頃には強い風で拭い去られて、目に染みる青空がひさしぶりに覗いていました。
メトロの階段を上がりながら見上げた夕暮れ空。
今日は仕事帰りに寄り道して、アンリ・カルティエ-ブレッソンの写真展を見てきました。
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偶数年の11月はパリの写真月間で、今年もさまざまな写真展が開催されています。
写真の好きな友人に一度行ってみるといいよと勧められてアンリ・カルティエ-ブレッソン財団へ。
ここは彼の全作品を保護するために設立され、今年生誕100年を記念しての展覧会も企画されています。
モンパルナスの裏側の静かな住宅街の一角にある建物は白を基調にしたモダンな造り。
残念ながら写真展は撮影禁止なので、階段部分だけ。
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f0044892_6305692.jpg100年を記念して子供の描いたクレヨン画が飾られていました。
95歳で亡くなったカルティエ-ブレッソン。
ついこの間までご存命だったんですね。
晩年は成功した写真よりも肖像画に専念していたそうです。


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若き日の肖像。

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彼の愛用していたライカ。

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帰って来てからふと思い出して探してみたら、彼の写真展を88年に日本で見た時の写真集が見つかりました。
20年の時間を越えて、私は同じ場所へ戻ってきたのでした。
ムフタール街というタイトルのこの写真で、量り売りのワインを両脇に抱えて得意そうな男の子はいつまでも色あせずに切り取られた瞬間の中で微笑んでいます。
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by xthneh5d | 2008-11-10 06:22 | アートなお出掛け | Trackback | Comments(16)
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Commented by まり at 2008-11-10 14:00 x
わたしもカルティエ-ブレッソン、好きです。私もちょうど88年頃、アメリカ
で写真集見つけて、大事に日本に持ち帰りました。
上の写真、見たことありますが、男の子が持っているのは量り売りワイン
だったのですね!
開催はいつまでなのでしょうか。11月末までしていれば私も見に行けるのですが。
Commented by kato_note at 2008-11-10 17:16
好きなアーティストが自分の時間とちょっとでも
かぶっているとなぜか急に親近感が…
写真のボッチャマは今頃何歳なんでしょうね
Commented by yspringmind at 2008-11-10 19:13
”偶数年の11月はパリの写真月間″なんですね。芸術の都パリらしいと感心しました。パリに暮らしているとこんな楽しみが身近にあるのだなあ、とちょっぴり羨ましいです。
最後の写真、いいですね。得意げな顔してワインの大瓶を抱えている男の子。こんな写真を撮る感覚がまた彼らしいと思います。昔々うちにあった古いカメラ。あれは一体どうしてしまったのだろうと彼の愛用していたライカを見て急に思い出しました。60年代製の古いカメラなんですけどね。
Commented by gabbyna at 2008-11-10 23:04
写真って不思議なものですよね、その時間を切り取って残しておく。
匂いとか、音楽とかまで聞こえてきそうな写真、特にモノローグの写真は、特別な感じをうけます。
私は、彼自身の写真を余り見てませんが、写真を芸術にしてしまったのは、やはりフランスという国だからだろうなぁと感じますね。
Commented by コアラママ at 2008-11-11 02:00 x
京都の可必館(京都現代美術館)でもやっていたわな…
Commented by spumo at 2008-11-11 03:45
こんばんわ。
昨年夏頃に東京国立近代美術館でもアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真展やっていました。あの時代の写真家達が好きで、知らず知らずにポストカードなど集めていたので、行ってきましたが、その芸術家がどのような人間性で、どういう生活を送っていか・・・ということが分かると、作品を見る目も少し変わりますね。
パリのこういう小さな素敵な美術館だと、より作者に近づけるのでしょうね。xthneh5d さんの写真から、パリの美術館の空気のおすそ分けをいただきました。
Commented by Madame M・M at 2008-11-11 17:41 x
少し前の時代の男性は何故こうも素敵なのでしょうか
品ある風姿はモノクロゆえか嵩の深さに 惹きこまれます
xthneh5d さんのパリ写真 愉しみにしていますね
Commented by Mrs.W at 2008-11-11 17:46 x
写真家のことはサッパリなんだけど、心引かれる写真ですね。
コブタちゃんママは 昔から写真が好きだったんだね。
メトロ乗り場には 黄色のMがあるのね。
(`ー´) クククッ マクドかと思っちゃった。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 06:42
まりさん、こんにちは。
私が見たのはウォーカー・エヴァンスというアメリカ人の写真家とのコラボ展です。
これは来年までやっているので見られそうですね。
常設展は貸し出し中なのか少くな目でしたよ。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 06:48
kato_noteさん、こんにちは。
若い時よりも流れていく時間の重さを感じるようになりました。
好きな作家の人生と自分の生きてきた時間を思うと微妙な連帯感がうまれたりして・・・。
この写真は1952年のものです。この男の子は当時7から8歳くらいと考えると今は60代前半ではないでしょうか。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 06:52
yspringmindさん、こんにちは。
考えてみるとパリは美術展など恵まれた環境ですね。
なのになかなか出不精で、これからはちゃんとアートなお出掛けもしようと思っています。
私の実家にも父の古いカメラがありました。どうしたかなぁ。
昔のカメラって独特の匂いがありましたよね。
大人っぽい特別な存在でした。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 06:58
gabbynaさん、こんにちは。
写真といえばフランス人のタゲールが発明したものと言われていますよね。
こうしてみると古いパリを写したアジェやカルティエ-ブレッソンが生まれてきたのは当たり前なのかもしれません。
昔からの街並みがまだまだ残っているパリは絶好の被写体ですね。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 06:59
コアラママさん、こんにちは。
京都でもやってたのね。
可必館って名前初めて聞きました。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 07:06
spumoさん、こんにちは。
絵も写真も作家の人生を知るともっと楽しめますね。
先入観なしで作品を見て、その後調べた上で見てみると、最初に見えなかったものが見えてきたりもします。
いろいろな国を旅行されたspumoさんなら、もっともっと引き出しが多いのではないですか?
私ももっともっと勉強しなくてはと思っています。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 07:09
Madame M・Mさん、こんにちは。
この写真はまだ若い時のものですが、経験を重ねたあとの笑顔の写真もとてもステキです。
モノクロもとても興味がありますが、まだまだ私には手が出せません。
Commented by xthneh5d at 2008-11-13 07:15
Mrs.Wさん、こんにちは。
やっぱり自分が好きだと思うものが一番だと思います。
メトロの出口のMもかわいいですよね。
これも私の好きなもののひとつです。