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パリ近郊のカントリーライフ

ガレットデロワ シーズン15 その1

毎年1月は新しい年のスタート、そして私には待ちに待ったシーズンのスタートです。
今年ももちろん走ります。
ガレット・デ・ロワのシーズンの開幕です。

ガレットをご存知ない方のためにまずは例年の通りご紹介を。
ガレットデロワとは直訳すると『王様の焼き菓子』で、フランスではキリスト教の公現祭(エピファニー)に食べる伝統的なお菓子です。
公現祭とはキリストの誕生を祝う東方の三賢者の訪問と礼拝を記念した行事。
クリスマスにキリストの誕生を知ってから、三賢者はずーっと旅してようやく1月6日に幼子イエスのところに到着します。
というわけで正式には1月6日ですが、一般的に1月の第一日曜日に祝います。
フランスでは毎年新年が明けるとすぐにお菓子屋さんもパン屋さんもガレットを売り出しますが、近年はクリスマス後、スーパーマーケットに至っては11月の末から並べられます。
さくさくのパイ生地に甘いアーモンドクリームのフィリングが入ったガレットには、フェーブと呼ばれる陶製の人形が1個だけ入っています。
もともとはアーモンドやソラマメ(フランス語ではフェーブ)が入っていて、当たった人は紙の王冠をかぶり、その日の王様もしくは女王様になり、同席者の中から王様もしくは女王様を選ぶのがこの日のお楽しみ。
フェーブを引き当てた人は祝福され、1年間幸せにすごせる言い伝えられています。

と毎年同じ前置きで始まるガレットデロワのシーズン。(ここまで毎年のコピペ・・・)
今年も12月からネットで情報収集して、開幕を飾るのはここかここ、と目星を付けていたのですが…。
開幕当日になって舞い込んで来たショップからのニュースレターであっさり覆されました。
だって、この子たちが「うちに来ないわけ?」って、高飛車な目で見つめるんですもの。
というわけで、今年のスタートは日本でもおなじみのラデュレです。
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はっきり言ってラデュレのガレットは食べたことあるし、限りのあるその年の消費量から考えるとなるべく初めての店を開拓するのがモットーです。
でもこの猫たちにあっさりやられちゃいました。
以前も猫やフレンチブルドッグのフェーブの年がありましたが、今年の白黒茶の猫は「タリタ」「プリン」「ティトゥ」の我が家の3匹の猫を思わせて、どうしても抗うことが出来ませんでした。
仕事終わり(ちなみに2日は出勤でした)にダッシュでラデュレに飛び込んで、今後のことを考えて控えめに一番小さなサイズを買いました。

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一番小さいとはいいながら、しっかりと立ち上がった厚みのあるパイに期待が高まります。
やはり老舗の風格は今年初のガレットにふさわしいハレ感に満ちていますね。
食事の後はガレットタイム。
今年初のフェーブは誰の手に…。
伝統では一番年少のものがテーブルの下に潜って、切り分けたガレットが誰に配られるか指名するのですが、我が家は各人の申告制。
キリンからどこをどのくらい食べたいか指定します。
「うーんとね、ここをこの大きさで」と言われたままにナイフを入れると、「カッチン」。
あー、今年もやられたー!
キリンがばっちり引き当てました。

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我が家にやって来たのは茶ネコでした。
目はゴールドで、バラの花の飾りのついた首輪をしています。

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ティトゥが引き寄せたのかもねー。
「ボク、知らないよ。寝てるところ邪魔しないでよね」
キリンのベッドで寝正月のティトウはネコ缶以外には興味がなさそうです。

お味の方はもちろん美味しいですよ。
間違いないです。
ガレットにはアーモンド入りのクリームが入っているのが一般的ですが、今年のラデュレのクリームはアーモンドの粒を粗く砕いたものが入っていて、とてもいいアクセントでした。


これはあくまでもプロローグということで、本気のガレット勝負は次回からスタートです。
今年もどうぞお付き合いお願い致します。


by xthneh5d | 2015-01-02 20:00 | ガレットデロワ シーズン15